2025年の福袋では「ゲイシャ 5種類」と「ハイグレードなスペシャルティコーヒー 2種類」の合計7種類が入った福袋です!
■ ゲイシャ 5種類
・パナマ ボケテ エル・パロマール農園 ゲイシャ
・パナマ タラマンカス農園 ゲイシャ
・パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ
・グアテマラ エル・モリート農園 ゲイシャ
・グアテマラ アンティグア ブエナビスタ農園 ゲイシャ
■ その他 2種類
・インドネシア アスマン アリアント COE RANK:7
・以下のどちらか1つ
⌙コロンビア ポトシ農園 ピンクブルボン
⌙ニカラグア キタ・スエーニョス COE RANK:7
■ ゲイシャの豆知識
・TIPS 1:ゲイシャ種の歴史
・TIPS 2:パナマのコーヒー栽培
パナマ ボケテ エル・パロマール農園 ゲイシャ
■ フレーバー
ジャスミン、レモン、ティーライク、クリーミー
■ 味わいコメント
ゲイシャ種特有のジャスミンのような白い花を思わせる繊細な香りと、ナチュラル精製による満足感のあるフルーツフレーバーとキャンディのような甘さが際立ちます。
生産地 :パナマ チリキ県 ボケテ地区
生産農園:エル・パロマール農園(ガリード一族)
標高 :1,318〜1,400m
品種 :ゲイシャ
精製方法:ナチュラル
1959年に創業したパナマのコーヒー会社、ガリードズ・コーヒー&エステーツ(GARRIDO’S COFFEE & ESTATES)。経営者のガリード家はベスト・オブ・パナマ 1位を取得したことのあるママ・カタ農園とエル・パロマール農園、その他3つの農園を所有しています。ガリード家は環境に配慮を大切にしながら植付から加⼯に⾄るまで、総合的な生産管理を行っています。
パナマ タラマンカス農園 ゲイシャ
■ フレーバー
ジャスミン、レモン、ティーライク、キャンディ、ミルク、フルーティ
■ 味わいコメント
ジャスミンの印象が口に広がり、レモンやミルクの印象が追いかけてきます。しっかりとした甘さと丸みのある口当たりで、爽やかな余韻が長く続き心地よい飲み口のコーヒーです。
生産地 :パナマ レナシミエント地区 サンタクララ
生産農園:タラマンカス農園(Digna一家)
標高 :1,350〜1,400m
品種 :ゲイシャ
精製方法:ウォッシュ
タラマンカス農園は、コスタリカとパナマにまたがるラ・アミスタッド国立公園の中にある、タラマンカ山脈の裾野に位置しており、農園名もその山脈名から名づけられました。高品質なコーヒー生産に重きを置いている農園ですが、とりわけ注目すべき点は環境面の配慮。国立公園内に生息する野生の動植物を保全する活動として、地域のコミュニティや行政と協力しての公園内の美化活動や地域固有種の保護観察活動に力を注いでいます。
パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ
■ フレーバー
ジャスミン、フローラル、レモンティー、シルキー
■ 味わいコメント
バランスの整った丸みのある飲み口に、ジャミンをメインとしたフローラルな味わいとスッキリとした甘みのある後口のコーヒーです。
生産地 :パナマ チリキ県 ボケテ地区
生産農園:エスメラルダ農園(ピーターソン一家)
品種 :ゲイシャ
精製方法:ウォッシュ
エスメラルダ農園は、ゲイシャ品種を世界に披露した元祖・本家として、今でも他の農園よりも優れた風味のゲイシャコーヒーを生産しています。今回のコーヒーのロットは「Private Collection」といい、オークション以外に特別に買付けたロットです。エスメラルダ農園の鑑定でSCAAスコア87-90点の高い品質のゲイシャ100%の商品です。
グアテマラ エル・モリート農園 ゲイシャ
■ フレーバー
フローラル、シトラス、オレンジ(みかん)、ナツメグ、ミルキー
■ 味わいコメント
フローラルさやシトラス感が際立ち、オレンジやみかんのフレーバーが心地よいです。アフターに甘さが残り、ナツメグのような甘さのあるスパイス感も感じられます。ゲイシャらしい華やかさが特徴的です。
生産地 :グアテマラ ハラパ県 マタケスキントラ
生産農園:エル・モリート農園
標高 :1,350〜2,400m
品種 :ゲイシャ
精製方法:ウォッシュ
エル・モリート農園はANACAFEの推薦を受け、今から25年ほど前に家族経営の小さな農園からスタートしました。毎年少しずつ成長し続けて農園の総面積は672ヘクタール、そのうち98ヘクタールの土地にコーヒーが栽培されています(農園のほとんどが自然林)。その土地で2,000メートルを超える標高と農園の環境により、豊かなテロワールをもつゲイシャのコーヒーが生産されています。2013年には2位、2014年には3位、2015年には2位、2022年には1位入賞とCOE品評会でも高く評価されている農園です。
グアテマラ アンティグア ブエナビスタ農園 ゲイシャ
■ フレーバー
ピーチ、シトラス、マンゴー、フローラル、ジャスミン
■ 味わいコメント
ジューシーなストーンフルーツのフレーバーと、ゲイシャのジャスミンのフローラルな香味がクリーンカップとともにお楽みいただけて、甘い余韻が長く続きます。
生産地 :グアテマラ サカテペケス県 ホコテナンゴ市
生産農園:ブエナビスタ農園
標高 :1,500〜1,900m
品種 :ゲイシャ
精製方法:ウォッシュ
コーヒーを作る自然条件が揃ったアンティグアは、グアテマラで最初にコーヒー栽培の始まった伝統に加え、また古くから最高品質コーヒーの代名詞です。このアンティグアを代表するコーヒー生産者がルイス・ペドロ・セラヤ氏です。ゲイシャ品種はここ近年、アンティグアで生産が始まったばかりの希少な品種で、セラヤ氏も自身の農園でゲイシャ品種の栽培に挑戦しています。
ゲイシャの豆知識
1930年代、コーヒー研究のため、エチオピア南西部のゲシャと呼ばれる地域で、コーヒーの原生林から収集されたいくつかチェリー付きの枝が採取されました。このうちの一つが今のゲイシャ種と呼ばれるものだったといわれています。研究に研究を重ね、さび病に耐性があるとの理由から、中米の各国で苗が育てられ始めました。パナマでも1960年代にはゲイシャの栽培が始まりましたが、その当時は木の背も高く、枝も細く折れやすい、育てにくい豆として、農家さんたちには好まれず広まることはありませんでした。また品質も決して良いとは評価をされませんでした。(これはゲイシャ種の栽培に適さない低地で栽培されていたためです。)
それから約40年ほど忘れ去られていたゲイシャ種ですが、2004年に転機を迎えます。パナマのピーターソンファミリー(エスメラルダ農園 / 今回の福袋にも入っています)が「ベストオブパナマ」のコンテストとオークションにゲイシャ種を出品したところ、その驚異的なフレーバーから非常に高い評価を受け、オークションでは過去最高の価格を破り、1ポンドあたり20ドル以上の値が付けられました。その後もゲイシャ種はオークションでは非常に高額な価格で落札され続け、このニュースは世界に広まって行きました。
他の国々と比べると生産量は少ないパナマですが、他国にはない特徴的な土壌特性があります。カリブ海と太平洋に挟まれたパナマはコーヒーの栽培に理想的な環境を作り出しており、南北からの風が独特の気候を作り出しています。気候の特徴の一つにバハレケと呼ばれる霧があり、霧によりさらに寒暖差が生まれコーヒーノキにとっても過酷な環境となることで、糖度が高く複雑な香味のコーヒーが生産されています。また原生林が日陰や防風林の役目を担っており、ゲシャ種の繊細な木々を保護するのに適しています。このような独特の土壌特性により、他の場所ではうまく育たない品種もパナマでは栽培されており、生産者にとっては生育の実験場という側面も持ち合わせています。
インドネシア アスマン アリアント COE RANK:7
■ フレーバー
グレープ、アップル、アプリコット、マンゴー、パイン、クリーン
■ 味わいコメント
温度の高いうちはマンゴーやパインなどのトロピカルフルーツ感が弾けて、冷めていくうちにグレープやアップルなどのハニー製法らしいフレーバーが楽しめます。
生産地 :インドネシア アチェ パンタンムサラ ペガシン地区
生産者 :アスマン アリアント
標高 :1,500〜1,700m
品種 :アテン、ブルボン
精製方法:ハニー
WEBでの紹介に先んじて開催したカッピング会では、豊かなフルーツフレーバーとハニー精製による深いコクが非常に高いレベルでバランスが取れており、1位、3位のコーヒーを押しのけどの会場でも1番人気を集めたカップです。
福袋の7種類のうち1つは以下の珈琲豆のどちらかが入っています。
コロンビア ポトシ農園 ピンクブルボン
■ フレーバー
トロピカルフルーツ、オレンジ、ジューシー、シルキー
■ 味わいコメント
パイン、マンゴー、マンゴスチンなど、トロピカルフルーツを次々連想させる豊かなフレーバーが広がります。クリーンカップにも優れており、ジューシーな味わいです。
生産地 :コロンビア バジェデルカウカ県 カイセドニア
生産農園:カフェグランハ・ラ・エスペランサ ポトシ農園
標高 :1,400〜1,860m
品種 :ピンクブルボン
精製方法:ウォッシュ
SCORE. :88.65
スペシャリティーコーヒー業界で知らない方はいないのでは、というほど有名なカフェグランハ・ラ・エスペランサ。コロンビアにはじめてゲイシャ種を植えた生産者として知られ、毎年ハイレベルなコーヒーを生産している名門の名にふさわしい生産者グループです。
ニカラグア キタ・スエーニョス COE RANK:7
■ フレーバー
グリーンアップル、ハニー、キャンディ、レモン
■ 味わいコメント
余韻の残る豊かな甘みをメインとして、ほのかにフルーティな味わいが口に広がります。苦味や酸味などのバランスが非常に整ったコーヒーです。
生産地 :ニカラグア マダガルパ県 エル・ディアブロ山脈
生産農園:キタ・スエーニョス農園
標高 :900m
品種 :Hybrid H1
精製方法:ウォッシュ
SCORE. :88.25